寄付を福島県の子供達に届けてきました!

福島県の子供達に遊具を贈り笑顔を!で始まった台湾苗栗縣兎ランタンチャリティー。皆さんから預かった寄付金で買った積木56個を持って12月6日(火)に福島県南相馬市立八沢幼稚園へ届けてきました。


大きな地図で見る
東京から南相馬市までに道のりは、東北道で合計6時間位の道のりでしたが、道中、飯館村なども通過してきました。人影が全くなく、活気を感じられなかったので、放射能と隣り合わせで暮らしている方々の生活ぶりを垣間見れた気がします。
畑を抜けた先に見える赤い屋根が今回積木を届ける南相馬市立八沢幼稚園だ。


到着し、積木を運び込もうとする私に子供達から“のび太だぁ〜”“ドラえもんだぁ〜”と指差され、何のことだか分からない洗礼を受けた^^;
当初11月22日に皆様の代表として私が届けることになっていましたが、急な入院により延期した約2週間は、運送業者を見る度に子供達が「積木だぁ!」と待ちわびていたと園長先生から聞かされました。
待ちに待った大型積木だっただけに子供達は大喜びの様子が伝わってきた。

積木を並べるや否や子供達が整列し、幼稚園の先生が日本と台湾の日台交流を目的とした団体“一般社団法人ジャイワン・アソシエイツ”を紹介して下さり、私からは、子供達に今回のチャリティーは台湾・苗栗縣政府から貰った兎ランタンで全国の沢山の方から寄付して貰って積木を買うことができた事を話ました。

そして、兎ランタンを見せながら、この兎は紙で出来ているが、紙は木からできていて、その紙でできた兎ランタンが積木となって幼稚園に来たことと、早く成長してお父さんお母さんの福島復興の手伝いをして欲しいとお願いし、挨拶と代えさせて頂きました。

幼稚園にも積木は少しありましたが、子供達が使っていた古い積木は笹クレができていて、色もあせ、角も丸まった積木でした。見るからに子供達がケガをするのではと心配する積木だったので、今回寄付した色鮮やかで木目色した新品の積木を見て、子供達は笑顔で「僕らの宝だ!」と喜んでいた光景が今でも思い出されます。

今もなお南相馬市では3つしか幼稚園が再開できていなく、ここに通園している園児達は、17校の幼稚園から集まった45名の子供達です。
屋外遊びは、小学生が長袖マスク着用の30分に対し、園児は全く屋外遊びができません。
また、古い積木以外の室内遊具も古く、写真の檀上にある段ボールハウスは、震災直後に避難所で実際に授乳や更衣室として使っていたものだったが、今は子供達の遊具となっていました。
その遊具や段ボールハウスを見て、とっても心が痛かった半面、子供達の強さを感じました。

そんな八沢幼稚園の子供達からは、手裏剣(★)で作った感謝メダルを寄付して下さった皆様を代表して貰ってきました。とってもかわいい贈呈式でした。

積木贈呈式が終わるとお昼時だったので、昔懐かしい幼稚園給食をご馳走になりました。38年前に台湾と日本を往復していた頃の幼稚園で食べたお昼ご飯を思い出しながら美味しく頂きました。

募金総額から経費を差し引いた金額が、積木購入するための予算ですが、その予算20万円だけでは、写真の半分しか買えませんでした。
しかし、購入先の玩具商社“株式会社ふくしまフレーベル(TEL:024-941-6750)”に予算20万で1つでも多く買えないか相談したところ、快く予算そのままで積木を約2倍の量(56個)にして下さいました。

このように苗栗縣政府、台湾好きの日本の皆様、在日台湾人の皆様からの寄付、暑さにも負けずイベントで頑張ったボランティアの皆様や玩具商社の協力があってできた素晴らしいチャリティーでした。
そして、今後将来台湾ファンになるかもしれない小さくかわいい45名の園児に喜んでもらえたことが、今回チャリティーに参加して下さった皆様にとって一番の喜びだと思われます。

皆さま有難うございました。


なお、以下が最終収支報告です。
不足の10,543円は、子供達の笑顔が見れた役得者として、個人的に追加寄付とさせて頂き収支0円となりますことを報告致します。
そして、書面による報告を今月末の台湾出張で苗栗縣政府に提出させて頂き、本チャリティーを終わらせて頂きます。